忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ヴィネツィア絵画のきらめき

大学の友人とヴィネツィア展に出かけてきた。
水に護られたこの都市が、当時のまま美しい絵画となって私たちの前によみがえる。
ティツィアーノやティントレットのルネサンスの巨匠の絵とともに、街の風俗を描かれた絵が多く、興味深く見た。
「海よ、ヴィネツィアは汝と結婚せり」29305a34.jpg

1000年頃から毎年行われている「海との結婚」の祭典では、ドージェと呼ばれるヴェネツィア共和国の統領(現在は市長)がこう唱えながら指輪を海に投げ入れるそうだ。
見てみたいな。
海との交易で栄えたヴィネツィアは、今も車の往来がないとか。
きっと昔の面影を残したまま、時が流れているに違いない。
大運河、サン・マルコ広場、カーニバルなど年中行事も当時のままだという。79db4da1.jpg

私も友人もヨーロッパの栄光が大好き。
絵画的には、ロココ以前の少しタッチに稚拙さが残る絵だが、大胆な筆使いや輝くような色彩に満足のいく絵画展でした。

実はこの展覧会には夫と一緒に渋谷まで一緒に電車に乗っていった。
夫は仕事場に行くためだけど。
少し早く着いたので、一緒にスタバでコーヒーを飲んだ。
実は私、スタバで飲むのは初めて。
スタバに限らず、出かけることが少ないため、そんなところで一服することがないのだ。
(ドトールでさえありません)
街行く人を眺めながら夫とほんの少しの時間を過ごす。
土日は私が子供の用事で、ほとんど家を空けていたため、夫と話す時間さえ持てなかった。
特別に何かを話さなくても、ほっとするひと時。

夫は電車賃も払ってくれた。
コーヒー代も出してくれようとしたので、

「いいよ、自分の分は自分でだすから!」

私が遠慮すると夫が笑う。専業主婦なのに?という顔。
そうだけど、これくらいだったら私出せる!

「いいんだよ。楽しんでおいで。」

そういって、夫はすこしお金をくれた。

失業して、入院して、来月の仕事のめども立っていないすごーく大変な夫。
自分のお昼なんてきっと食べないに違いない。
ほんの少しのお金だけど、涙が出そうになった。
夫は人目もはばからず、私の頭をなでて仕事場へ出かけた。

優しい夫が、私の趣味を大切にしてくれる。
ヴィネツィアの輝きも夫の愛あればこそきらめいて見えるのかも。
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする

プロフィール

HN:
えいこ
性別:
女性
職業:
WEBショップ店主
趣味:
ハンドメイド                                                      

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

紅茶のある暮らし

紅茶のWEBショップやっています。
ショップのこと、普段の暮らし、趣味をブログでつづっています。

カウンター

バーコード