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ちびくろさんぼ

一昨日書庫の整理をしました。
紅茶の話題より、ハンドメイドが多いです、このブログ・・・
今日は久しぶりに絵本の話題です。

littleblacksambo.jpg「ちびくろさんぼ3」









この絵本はオリジナルではないそうですが、娘に頼まれて買いました。

ヘレンは官僚だった夫の赴任先のインドで過ごしていたのですが、子供たちとは離れて暮らさなければなりませんでした。
愛するわが子にイラストつきで送った絵本が「ちびくろさんぼ」(little black sambo)なのです。
その後、その絵本をたまたま読んだ知人によって、イギリスで出版されることになり、ベストセラーになります。
ところが版元が版権を確立していなかったために、海賊版が出回り、誇張されるような表現や挿絵で物議をかもし出すことになるのです。

フランクの誇張した原色の挿絵が、インド人にしてはサンボは色が黒すぎるとか、サンボがアフリカでは差別用語に当たるとか、いろいろあったようですが、日本では言論の自由を憲法で護っているので、自主的に出版を自粛していたようです。
真実が明らかにされ、世の中も平和になってきたのか、こうやってまた出会えるようになりました。



ちなみにヘレンのオリジナルの挿絵はこちらです。
LittleBlackSambo.jpg









可愛くはないかも(笑)


このお話は小さい頃から大好きですが、へレンの子供たちがいたのはインドの避暑地らしいのですよ。
ヘレンの書いた手紙やお話は、鉄道によって運ばれます。
これってひょっとしてダージリン鉄道じゃないのかしら。
当時植民地にしていたイギリスが、インドに鉄道を敷いたんです、紅茶の運送のために。


背景を知れば知るほどご縁の深い絵本であることをしみじみ感じた店主です。

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トトとタロー

読み語りに行ってきました。
5f058e18.jpg
米倉斎加年さんの独特の絵がとてもきれいな絵本です。
お嬢さんであるかのさんは後書きにこう書いています。

「はじめて『多毛留』を手に取ったのは十六歳の時のことでした。
その時から米倉斎加年が、父から尊敬する人になり、米倉斎加年と絵本をつくることが私の夢になりまた・・・・」

父である斎加年さんもこう書いています。

「絵本を娘とつくるのが夢でした。

素敵な父娘だなと思いました。
こんな風に生まれた絵本をぜひ子どもたちに読ませたいと思いました。



ひろいひろい海に、トトという魚がおったげな・・・

ちいさな魚は、すこしおおきな魚に食べられて、

すこしおおきな魚になったげな



食べられたほうがおおきくなっていくさかさまの発想が、こどもたちに不思議がられました。
まだ1年生ですものね。
最後は人に食べられて、人間になったトト。
タローの中にトトが生きてるのが、トトがタロー自身なのか、幻想的な世界が、波の音、風の音とともに広がっていきます。

感想もたくさん聞かれました。


「いろがきれいな魚だった」

「大きすぎて気持ちが悪かった」

「手と足があるのがおかしい」

「あんなにおおきな魚をひとりで食べるなんてすごい」

「顔がこわい」

「すごいおじいさんだった」

「なんで魚が人間になるの」

etc・・・


子どもたちは見たまま、聞いたままに感じたようです。
「命」のつながっていくさまを感じた絵本でした。

 

ジョットいう名の少年 羊がかなえてくれた夢

今まで読んだ中で、好評だった絵本のお話を・・・・

ジョットという名の少年 羊がかなえてくれた夢
jotto.jpg

ジョットは今から700年くらいに活躍したイタリアの画家です。
ジョットは聖書や聖人の絵を、生き生きと描くことができました。
少年時代のジョットが羊の番をしながら、だれにも習うことなく羊の絵を素晴らしくうまく描いたのを、画家チマブーエが通りかかり、その才能に驚いて自分の弟子にしたという言い伝えをもとにしたお話です。

98年に発表されたこの絵本は、99年にフランスで、99年にはドイツで賞を取っています。
本名は、ジョット・ディ・ボンドーネ、聖フランチェスコ大聖堂のフレスコ画が有名です。
絵は当時のフレスコ画の雰囲気で描かれており、とても印象深い絵本です。これを読むと当然ながら、ジョットの絵を見たくなります。

http://www.pcs.ne.jp/~yu/ticket/franc/giotto.html

すごい迫力です。
1枚がとても大きいのです。
ブルーが美しい。

実際にいた画家と説明すると、さらにみんな感心していました。
大人も子供も楽しめる絵本だと思います。

フレスコ画の大好きな私は、リビングにこの絵本を飾っています。


 

オットー 戦火をくぐったテディベア

小学校で読み語りを始めて6年になります。
今週はトミー・ウンゲラーの絵本を読みました。
「素敵な3人組」で有名な。
抑えた色使いで、オットー(本物のテディベア)を通して語られる、戦争、ユダヤ人、強制収容所、肉親の死、再会まで数奇な運命の物語。

teddy.jpg

この絵本が語る重いテーマも、テディというかわいい縫いぐるみが、多くの人の手にゆだねられ、どこかに救いと愛をにじませて、子どもの心に残るお話となることと思います。
高学年になると、私語もちらほら聞こえてくるのですが、この絵本は、みんなしんとして聞き入ってくれます。
わたしのHPのオリジナル印刷のページに木箱と一緒に写っているお気に入りの絵本です。


となりのグリーンの表紙の絵本はトルストイの「三びきのくま」
3bear.jpg

どちらもおすすめです。


次回も読み語りで読んで好評だった絵本のお話を・・・・



 

プロフィール

HN:
えいこ
性別:
女性
職業:
WEBショップ店主
趣味:
ハンドメイド                                                      

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紅茶のある暮らし

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ショップのこと、普段の暮らし、趣味をブログでつづっています。

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