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ヴィネツィア絵画のきらめき

大学の友人とヴィネツィア展に出かけてきた。
水に護られたこの都市が、当時のまま美しい絵画となって私たちの前によみがえる。
ティツィアーノやティントレットのルネサンスの巨匠の絵とともに、街の風俗を描かれた絵が多く、興味深く見た。
「海よ、ヴィネツィアは汝と結婚せり」29305a34.jpg

1000年頃から毎年行われている「海との結婚」の祭典では、ドージェと呼ばれるヴェネツィア共和国の統領(現在は市長)がこう唱えながら指輪を海に投げ入れるそうだ。
見てみたいな。
海との交易で栄えたヴィネツィアは、今も車の往来がないとか。
きっと昔の面影を残したまま、時が流れているに違いない。
大運河、サン・マルコ広場、カーニバルなど年中行事も当時のままだという。79db4da1.jpg

私も友人もヨーロッパの栄光が大好き。
絵画的には、ロココ以前の少しタッチに稚拙さが残る絵だが、大胆な筆使いや輝くような色彩に満足のいく絵画展でした。

実はこの展覧会には夫と一緒に渋谷まで一緒に電車に乗っていった。
夫は仕事場に行くためだけど。
少し早く着いたので、一緒にスタバでコーヒーを飲んだ。
実は私、スタバで飲むのは初めて。
スタバに限らず、出かけることが少ないため、そんなところで一服することがないのだ。
(ドトールでさえありません)
街行く人を眺めながら夫とほんの少しの時間を過ごす。
土日は私が子供の用事で、ほとんど家を空けていたため、夫と話す時間さえ持てなかった。
特別に何かを話さなくても、ほっとするひと時。

夫は電車賃も払ってくれた。
コーヒー代も出してくれようとしたので、

「いいよ、自分の分は自分でだすから!」

私が遠慮すると夫が笑う。専業主婦なのに?という顔。
そうだけど、これくらいだったら私出せる!

「いいんだよ。楽しんでおいで。」

そういって、夫はすこしお金をくれた。

失業して、入院して、来月の仕事のめども立っていないすごーく大変な夫。
自分のお昼なんてきっと食べないに違いない。
ほんの少しのお金だけど、涙が出そうになった。
夫は人目もはばからず、私の頭をなでて仕事場へ出かけた。

優しい夫が、私の趣味を大切にしてくれる。
ヴィネツィアの輝きも夫の愛あればこそきらめいて見えるのかも。
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夫の助言

趣味のハンドメイドも、今日はお休みして帳簿をつけていました。
赤字・・・
包装紙などの梱包材、営業の交通費、リーフレットや絵葉書など、細かいですが結構経費がかさむんですね。
私の人件費など、当然でません。

大手ショッピングモールが、
出店しませんか?
とお声をかけてくださったのですが、とてもこの単価の低い商材では、家賃なる経費など払えそうもありません、としり込みしてしまいました。
本当は、投資してチャレンジしてみたいのですが、、自分のポリシーと違うこともやらねばならない、HPの雰囲気を変えなくてはならない、自分らしさを捨てなくてはならない・・・
という、自分大好きの私にとって、ダメージが大きすぎるのが、ちょっと・・・

なんて好き嫌い言っている場合でもないので、利益率などの数字に弱い私は、入院して暇している夫に相談してみた。
翌日、夫から返事が。

「チャレンジするか?」

ええ~~!!私が??夫らしくない答え。なんで??

「チャレンジする価値はあるけれど、今の自分とは違う自分に生まれ変わらなくてはならない。資金もいるから、まず蓄えてからチャレンジだな。
どっちの自分になりたいの?稼ぎたいほう?ひとりひとりのお客様と向き合いたいほう?」

うう・・・ん・・・
わからないんです。商売の真似事で、趣味の延長だから、続けられるのだと思っているの。
商売が、どれほどの責務があるのかも想像さえつかない。

返事に困っていると、

「まだそこまで行ってないだろ?」

そう、身の程知らずな私でした。検討する資格もない。

「一生懸命梱包しているお前の姿が好きだよ。」

と夫。うん、ありがとう。それだけ言うと、夫は続けた。

「えいこの商売はまだまま助走。社会との接点でもある。えいこの真心が伝わるような仕事をしていけば、必ず道は開けてくるから。だからあきらめないで。」

ここで私がアジュールのオーナーに叱られたことに言及された。
あれ?まさか、ブログ読んだの??
夫は素人なんだから気にするなと言いました。
仕事人として、私は失格では・・・?と恐る恐るいうと、

「素人だと知っているのに、なんで一方的に言われないといけないんだ。あのカマやろう!」
(下品ですみません)

夫は私を慰めようと笑わせてくれたみたい。

HP、すこし更新しました。
メルマガにも登録しました。(アップはまだです)
9月にはリニューアルしたいです。

クエン酸パワー

毎日暑いです~
この1週間が辛抱のしどころ。
我が家はエアコンがありません。
自慢といえば自慢ですが、年々亜熱帯のようになっていく日本で、夏の空調対策をしていないのは、この辺ではうちくらいのものでしょう(やっぱ自慢)
2年に1回は、家にいながら熱中症になります(汗)
開け放しの玄関でさえ、気温37度;
猛暑のときは、壁まで暑いです・・・
子供たちは、友達の家に避難、夕方涼しくなる頃帰宅します(賢い!)
これぞ省エネ!?
自慢ついでにいえば、今年は冬も暖房器具を使いませんでした。
うちの子供たちは風邪も引かないし、病気にもかかりません。
かかりつけがいなくて困るときもあります(ははは)
暑さ、寒さで参っているのは私だけです。
今年は夫が入院しているので、気合で夏を過ごしています(謝謝)

その毎日暑い夏をどう乗り切っているかというと、「メダリスト」というクエン酸飲料と、アイスティーの大量消費です!
アイスティーは夏冬問わず、飲んでいるのですが、メダリストは合宿に行く次男から、

「これがカラダにいい!」

とねだられて、酷暑の中、部活(野球)するんだから仕方ない、でも高いなあ~としぶしぶ買ってみたところ・・・

うまい!

半分もらって、毎日飲んでいます(笑)
一袋315円で500mlできます。(高いよねえ?)
お水もハワイウォーターを使うので、贅沢な飲み物です!
でも、このおかげで夏ばてしない?かも!
今年は気も張っていますが、元気で過ごせています。
クエン酸パワーですね。

紅茶の抗酸化力とクエン酸の疲労回復力で、日本の真夏をエアコン無しで乗り切ります!
扇風機もないぞ~(やっぱ自慢)

 

ルドン展 渋谷まで

e76a4237.jpg
ルドンは独創的、幻想的、そして薄気味悪さで有名?です。
とくにリトグラフの「黒の世界」は彼独特で、当時流行った印象派とはまったく違う世界観で絵を書き続けたといっていいでしょう。

今日はいきなり美術のハナシです~

中学生の次男の宿題の手伝いのために渋谷まで。
上野の国立美術館で開催されている「パルマ展」よりも、ルドンの面白悲しい緻密な絵のほうが、美術の宿題にはいいかなと考えて、足を運びました。
パルマ(パルミジャーノで有名なイタリアの都市です!)のほうは、聖書と神話の予備知識が要るので、知らないで観てもレポートは書きにくいと思ったからです。
でもパルマ(スタンダールの「パルムの僧院」のパルム)観たかったよねえ。
夏休みだと子連れになってしまいますが、頑張って行こうかな。

あとは小学生の自由研究。
これがなかなか・・・
3年生の息子とは、気球でも作ろうかということに。
6年生の息子も工作希望ですが、最高学年で工作って、相当なものを作らないといけないでしょ!?
と親の私が悩んでいます。

次男が6年生のときは、知床が世界遺産になったこともあり、世界遺産について1冊の本にまとめ上げました。もちろん、後の資料として使えるように、思い出としてのこるように親も勉強してアドバイスもしました。
自由研究って、子供のやる気と、親の忍耐力と、時間が必要です・・・
大人になれば、なんだって自由研究にできるのにな(笑)
小学生くらいで自由にって言われても、難しいですね。

久しぶりの渋谷は人が多い、多い。(若者ばかり)
でもルドン展のあった文化村は、静かで年配の方が多く、マナーもよく都会の喧騒を感じずに過ごせるところです。200708051237000.jpg
国立や都立と違って、中学生も小学生も鑑賞料をとるのが気に入らない;
小さい頃から本物の美に触れるのは大切なことですもの。
次回は松涛美術館あたりまで足を運ぼうと思います。

回復

はやる気持ちを抑えて、午後の面会時間になってすぐ病棟に行った。
夫はICUから一般病棟に移されたと聞いたので。
術後の経過がよかったんだ、と安心。
病室を覗くと、夫はいびきをかいて寝ていた。
いつもはうるさいなあ、と不愉快になるいびきも、今日はなんだかいとおしい(笑)
生きてるんだ、とまたまた安心。

しばらく夫のそばでじっと過ごす。
着替えやタオルなども持ってきたが、必要ないみたい。
まだまだ夫は手を借りなければ動けない。
看護士さんが、様子を見に来る。
点滴を取り替えたりしても、夫は起きない。麻酔のせいだという。

私と看護士さんが話しているので、夫はうっすら目を開けた。
熱も下がって、汗をたくさんかいている。
看護士さんが、傷の消毒と清拭をかねて着替えさせてくれる。
私はすることがない。
ちょっぴりさみしいような、ありがたいような。

待合室で待っていると、夫が私の名前を呼ぶ声が後ろからした。
夫が看護士さんに支えられて歩いている。
よたよたと、でもまっすぐと。

「大丈夫!?起きたの?痛くないの?」

「午前中は熱もあったし、痛みも強くて、寝返りもできなかったんですよ。別人のようですね。」

看護士さんが教えてくれる。

「歩いたほうが、内臓の運動にもなっていいんですよ。今は全身麻酔の影響で胃も腸も運動がとまってるんです。痛みがなければどんどん歩いてくださいね。」

病室の前を行ったり来たり。
病室の戻ると、さすがの夫もぐったりだ。

「疲れた・・・」

少し歩くのもリハビリが必要なようだ。すっかり体重が落ち、脚も細くなり、ほほもやつれてしまった。
ふくよかな?夫はどこへやら(笑)

主治医の先生が見えて、

「歩けるなら大丈夫ですね。この調子で水も飲んでもいいですよ。」

「飲めるんですか!?」

夫はびっくり。

「飲めますよ。食べれますし。でも何週間か絶食だったので、水物から進めましょう。胃がびっくりしますから。胃を取ったわけではないので、口から入れることになれるようにすれば、入院中でも食べれますよ。」

嬉しいなあ、夫は嬉々としてベッドで笑った。
よかったわねえ、と私も言うと、

「ああ、とっても紅茶が飲みたいんだ。」

「そうなの?嗜好品だからよくないんじゃあ?」

「でも紅茶が飲みたい。ずっと飲みたいと思ってた。」

じゃあ、退院したらお入れしましょうね、というと夫は喜んだ。
安心してすやすや眠る夫にさよならして、今日は早めに家路に着いた。
 

無題

夫が入院して、はや10日。
内視鏡で失敗、夫は今月中に退院できないと、絶望感で打ちのめされたようだが、外科の先生の判断で、昨日緊急手術となった。
術後の夫の様子に、手術慣れしてない私は怖くて震える。
たくさんの管につながれた夫を見て、何をしていいかわからず、ただ夫のそばにいるだけ。
殺風景なICUは、心を潤すものもなく、無機質な機会がただこぽこぽと音を立てているだけだった。
時折、アラームのようなどきっとするブザーがなって、夫の手を握る。
このまま、夫を失ったらどうしようと、不安でいっぱいになる。
でも本当に不安で、怖くて、しかも痛くて辛いのは夫なのだ。

夫の髪をなでる。
顔を冷たいタオルで拭く。
手を握る。
足をさする。
こんなに蜜に夫をいたわったことがあったかしら。
元気なのが当たり前で、ときどき喧嘩して、不平や不満を言ったり、ただそばにいてくれることに対する感謝など、私は忘れてしまっていたのではないだろうか。
夫を愛しているなんていえるほど、十分愛情表現していただろうか。
神様、どうぞ私から夫を奪わないで下さい。
今までの私の態度を改めます!
これからは夫を愛していると身体全体で夫に伝えます!

夫は私の考えていることなど、知る由もない(それどころではない)
ただ、心配そうな私の顔を見ながら、手を強く握り返す。
温かい夫の手。
入院してずっと冷たかった夫の手。
高熱のせいだけど、いつものように温かい。

と、夫は握っている私の手を放し、身体のあちこちを触っている。

「冷てぇ。お前のカラダ、冷たくて気持ちいい!」

冷房で冷え切った私の首筋や、二の腕など、冷たいところを触っては、熱を冷ましているようだ。
夫が戻ってきた・・・
辛いながらも、普段の夫のことば。

「・・行くぞ・・ロケに。・・・8月に」

ええっ!無理よ!、とたしなめるが、夫は首を振る。

「・・・いや行くんだ・・・」

仕事にいくという夫の意気込みが、こんなにも切ないなんて。
夫と出合った頃、この人ならどんなときでも、やりぬくことも、生き抜くこともできるだろう、と漠然と感じた彼の強さが、今は確信できる。

「必ず幸せにします。何も心配しないで」

彼が結婚前に手紙に書いてくれたやさしい言葉を思い出し、ありがとう、というと、夫は照れ笑いし、私の手を強く握ってさよならしてくれた。
夫が一瞬、学生の頃の姿に戻ったような気がした。
あの頃より、彼をもっと愛している私も手を握り返し、そしてさよならしてICUを後にした。

入院している夫に会いに行く毎日がときめいています。
 

近所の公園でアフタヌーンティ

桜とヌワラエリア

天気がいいので、写真を撮ろうと公園に足を伸ばした。
実は体調がずっと優れなかったので、外の空気を吸うのも目的だった。
桜が満開で、お花見のお祭りか、近所の公園は人出でいっぱいだった。
芝生に紅茶の木箱を置いて撮るつもりだったが、何せ人が多くて、布を広げる場所もない。
やっと場所を確保しても、すぐそばを人が歩く。雲で陰る。子どもが横切る(笑)
なかなかシャッターチャンスに恵まれない。
子どもたちが遊ぶのを眺めながら、2時間芝生の上で過ごした。
花壇に植えてあるチューリップがきれい。19147927.JPG
ラベンダーも咲いている。芝生の陰に隠れて、つくしもぴんと背筋を伸ばしたように咲いて?いる。
春だわ、と当たり前のことになんだか感謝したくなった。
時は流れ、自然の恵みをまんべんなく与え給う。
具合が悪いのもいつの日か治るだろう。治らなくとも、私は幸せなのだ。病気と向き合って、または末永く付き合って生きていくことも、悪いことではない。
今ある幸せにだた感謝。
すぐそばに夫がいて、子どもたちがはしゃぐ声が聞こえる。
春の恵み、息吹、身体で感じ取る。

用意してきたティーカップに紅茶を注ぐ。
夫が写真を撮ってくれるが、すぐそばが海なので、風が幾分強い。
切り株の上に敷いたクロスが飛んでいってしまいそうだ。
何枚か撮って、ティーブレイク。
もちろん紅茶は冷めてしまっていたが、屋外に持っていくものとはいえ、家できちんとポットで入れてきた紅茶は、冷めても美味しい。

「うまいなあ。外だと余計に美味しく感じるよ。」

公園の片隅で、ティーカップとソーサーで頂くへんな夫婦(私たち!)
こんどは場所を変えてみようよ、横浜の外人墓地はどう?
夫がヘンなことを言う。
外人墓地!そんなところでお茶するの!?
この間仕事で行ったら、きれいでびっくりしたんだよ。ここが日本って信じられなくて。人もいないし、いいよ♪

撮影にはいいのかもね(笑)
でもイングリッユの幽霊が一緒にアフタヌーンティーにきたらどうするの!
それも紅茶屋の特権かしら?

こんどの午後のアフタヌーンティーはどこにしましょうか。
 

プロフィール

HN:
えいこ
性別:
女性
職業:
WEBショップ店主
趣味:
ハンドメイド                                                      

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紅茶のWEBショップやっています。
ショップのこと、普段の暮らし、趣味をブログでつづっています。

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